世界の若者がブランドを選ぶ基準

世界の若者がブランドを選ぶ基準

世界で人気のブランドは?

イギリスのビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion)が提供する、ファッション産業に関する独自の調査や分析、洞察をまとめたプラットフォームによると、今の若者(いわゆるZ世代やミレニアル世代(※1))は、以下の基準でブランドを選ぶようです。

  1. 手頃な価格で手に入れられるブランド
  2. スタイリッシュでトレンディなブランド
  3. 本物志向のブランド
  4. 持続可能で倫理的なブランド
  5. 包括的で多様性のあるブランド

 (※1)「Z世代」とは、1997年から2012年の間に生まれた世代を指します。一方、「ミレニアル世代」とは、1981年から1996年の間に生まれた世代を指します。

みなさんはいかがでしょうか?
「トレンディ」というキーワードに代表されるように毎年の流行り(いわゆるトレンド)は世界共通で重視されますが、一方で時間が立っても変わらないような手頃で、本物思考で、企業の社会的責任や取り組みが重要視されていることにも注目ですね。

いわゆる、流行り廃りがない商品で、製造から廃棄まで責任を持っている企業が選ばれるということでしょう。

アメリカ発の人気ブランドまとめ

では、実際にどのようなブランドが挙げられるか考えてみましょう。まずは、アメリカのブランドを思いつく限りまとめてみました。見覚えのあるブランド名が多いのではないでしょうか。

【ハイブランド部門】
ラルフ・ローレン (Ralph Lauren)
カルバン・クライン (Calvin Klein)
トミー・ヒルフィガー (Tommy Hilfiger)
マイケル・コース (Michael Kors)
コーチ (Coach)
ケイト・スペード (Kate Spade)
トリー・バーチ (Tory Burch)
ヴェラ・ウォン (Vera Wang)
マーク・ジェイコブス (Marc Jacobs)
ダイアン・フォン・ファステンバーグ (Diane von Furstenberg)
アレキサンダー・マックイーン (Alexander McQueen)

【カジュアルブランド】
リーバイス (Levi's)
ヘインズ (Hanes)
チャンピオン (Champion)
ナイキ (Nike)
アディダス (Adidas)
プーマ (Puma)
アンダーアーマー (Under Armour)
ザ・ノース・フェイス (The North Face)
パタゴニア (Patagonia)
コロンビア (Columbia)

【ストリートブランド】
シュプリーム (Supreme)
オフホワイト (Off-White)
ベイプ (Bape)
ステューシー (Stussy)
バンズ (Vans)
コンバース (Converse)
ナイキSB (Nike SB)
アディダス・オリジナルス (Adidas Originals)
プーマ (Puma)
リーボック (Reebok)

アフォーダブルハイブランドが人気

ファッションと言っても、商品はシャツからシューズ、そのほかにも帽子やアクセサリーなど幅広いので、ここではファッションの中でも比較的お金のかかるバッグの話をさせてください。

ハイブランドには数十万円、中には100万円を超えるような超高額なバッグがあります。

高価格帯のバッグは、一部のモデルを除いて、製品自体の原材料や製造方法が特別なものではなく、ブランドのイメージや希少性によって高価格に設定されていると言われています。

それに比べると、コーチやマイケルコースは海外ハイブランドのグループでは価格帯が安く感じられるかもしれませんが、それはコストパフォーマンスに優れたブランドだからこそです。コーチやマイケルコースは、高品質な素材を使用し、シンプルでクラシックなデザインにこだわり、機能性にも優れています。また、手頃な価格で手に入れられることから、日常使いにも最適です。

ファストファッションの問題

さらに、コーチ、マイケルコースはCSR活動で持続可能性やダイバーシティ・アンド・インクルージョンにも取り組んでおり、社会的責任を果たしています。ファストファッションがかかえる、大量生産・低価格・短期間での商品更新などに関連する問題は、今やグローバルな社会問題です。

 

まとめ

世界中のZ世代〜ミレニアル世代が、ファッションを選ぶ基準は、流行り以外にも、手頃で、本物思考で、企業の社会的責任や取り組みであることが分かりました。それはアメリカの若者に人気な「アフォーダブルハイブランド」(手の届く高級品)の考えと一致するでしょう。この機会にその代表格であるコーチやマイケルコース、ノースフェイスなどのアメリカ発のハイブランドに興味を持ってみてはいかがでしょうか。流行り廃りがないということは、長く使えるという意味でも、購入者ができるファストファッション問題に対する社会的な取り組みでもあります。

 

ブログに戻る